運命の赤い糸
「一生独身でいるつもり?!」
「子供が二十歳になったときにはオマエはいくつなんだ?!」
「いい年、こいてフラフラしやがって!」
「その年になって、独身じゃ、出世にも響くよ」 私はいつも内心思っていました。
「独身でも、仕事はできるわ!!」
「やかましいわい! ボケ!」
「仕事と結婚に、どんな関係があるんだ?!」
「オッサン、養子に入ったからってエラそうに、すんなや」
ハゲの課長に、毒づきながらも、内心、忸怩たるものがありました。
社内的なことは、ともかく取引先で独身であることが、ばれると、それだけで人間失格のような扱いを受けるのです。
まとまるはずの商談が流れたこともありました。
どんどん、周りから、取り残されていくのです。
たまに、仲間うちで集まっても、話題は、家庭のこと、子供の学校の話題。。
気の合う仲間とも、仲間ともまったく話が合わなくなっていきました。。。 何とかしなければと思いつつ、日々に流され、どんどん中年になってしまいました。 思いおこせば、これで「イナイ歴」何年になるだろう。
書くのも、恥ずかしい。 その上、30代に突入してから、合コンにさえ声がかからなくなりました。
そんな時、私と同期で入社したAさんが、結婚の報告を上司にしたのです。
Aさんは、私と同じく長い間、独身でいた人です。
会社では、正直な話、お互いの傷を舐めあうような関係だったかもしれません。
正直、この時の私の衝撃は言葉では表せないほどでした。
Aさんが言うには、自分の運命の赤い糸はネットにあったというのです。
運命の赤い糸